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刑法適用年齢引き下げ法案 下院で可決し上院へ

 地元メディアによると、一部の犯罪について16歳から成年(18歳以上)同様に刑事罰を問う内容の憲法補足法案の投票が連邦下院議会で19日、7月に続き2回目の投票が行われ賛成320票、反対152票で可決されました。法案は上院での審議に移ります。
 下院広報によれば、同法案の対象となるのは悪意ある殺人や強盗殺人、強姦などの凶悪犯罪者で、16〜17歳の間は16歳未満および18歳以上とは別の施設で刑に服し、満18歳になった後は一般の刑務所で刑期を務めるという内容。最初の法案では麻薬取引や拷問、テロなどの犯罪も含まれていましたが、下院本会議で否決され、現法案に修正された上で本会議で可決されました。
 議会では、「年齢引き下げは犯罪減につながらない、年齢ごとの対応が必要」といった反対意見や、「先進国ではより低い年齢であることや先日ピアウイ州で起きた集団強姦事件の犯人の多くが少年だった」といった賛成意見が述べられました。