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ジルマ政権の支持率8%、再選後の最低記録

 ダッタフォーリャ社が4〜5日に全国201都市の3358人を対象に行った調査で、ジルマ政権(労働者党=PT)に対する「良い」または「非常に良い」を合わせた支持率が前回調査時の10%から8%へと減少、ジルマ大統領再選後の最低記録を更新しました。不支持率は上昇の一途で、フェルナンド・コロル元大統領の当時の政権に対する不支持率を上回り、ブラジルの政権史上最低の評価となっています。6日付の地元メディアが報じました。
 ジルマ政権への不支持を示す「悪い」と「非常に悪い」の合計が71%に達し、1992年にコロル元大統領政権がたたき出した68%のワースト記録を更新しました。今年6月に実施された調査でジルマ政権に対する不支持率は65%でしたが、相次ぐ汚職事件などにより政治に対する国民の不信感が高まり、ジルマ人気も凋落の一途です。
 国会が大統領弾劾の手続きを取るべきかを問い掛けた質問には「はい」が前回調査時の63%から66%に上昇し、「いいえ」が前回の33%から28%に低下しています。ジルマ大統領が辞任するべきかどうかについても「はい」が前回の29%から38%に、「いいえ」が前回の64%から53%へと低下しており、ジルマ大統領は非常に苦しい局面を迎えています。