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ジルセウ元官房長官を逮捕 2大汚職事件の主犯格

 地元での報道によると、ブラジル政治史上最大のスキャンダルとなったメンサロン汚職事件で逮捕されたジョゼ・ジルセウ元官房長官が、連邦警察が現在進めている国営石油会社ペトロブラス関連の汚職事件で主犯格として再逮捕されました。ジルセウ元官房長官は、現在は閉鎖されている企業コンサルティング会社「JDアセソリア・エ・コンスルトリア」で提供したコンサルティングサービスの報酬を装って収賄していたとみられています。同社は同元官房長官の名義となっていました。
 連邦警察はジルセウ元官房長官の個人使用のパソコンと携帯電話を押収しています。捜査本部は同元官房長官ペトロブラス関連汚職の仕組みを作った主犯格と見ており、第1次ルーラ政権(労働者党=PT)の官房長官だった当時に汚職を行っていた可能性も指摘しています。このためメディアの中には、ルーラ元大統領にも捜査の手が伸びることは時間の問題と報じているのもあります。
 ジルセウ元官房長官は、連邦警察による特別捜査開始直後の3日早朝に連邦直轄区ブラジリアで逮捕されました。この他、弟でJDコンサルティングの共同経営者でもあったルイス・シルバ容疑者、元個人秘書のロベルト・マルケス容疑者(通称ボビ)、ロビイストのフェルナンド・デ・モウラ容疑者、オラボ・デ・モウラ容疑者、パブロ・キぺルスミテ容疑者、ペトロブラスのエンジニアでエスピリト・サント州ビトーリア市の同社支社長だったセルソ・アラリぺ容疑者らが逮捕されています。

手口はメンサロン汚職事件と同じ

 今回の特別捜査では200人の連邦警察官が動員され、合計40件の令状でブラジリア、サンパウロ州とリオ州各地で捜査が進められました。礼状には26件の家宅捜索・押収礼状のほか、不動産接収、金融資産凍結、強制連行などの各種令状も出ています。ジルセウ元官房長官は、捜査本部の置かれているパラナ州クリチバ市内の連邦警察署へ連行されました。
 連邦検察局のフェルナンド・リマ検事は、逮捕者のうちフェルナンド・モウラ容疑者はジルセウ元官房長官と共に第1次ルーラ政権時に不法入札で指揮を執っていたとしています。ジルセウ元官房長官は、汚職システムの構築をペトロブラス社内で引き受けたとして既に逮捕されているレナト・ドゥッケ容疑者に対しペトロブラス社サービス部の部長就任に許可を与えたと見られています。捜査本部は「ジルセウ元官房長官はメンサロン汚職事件の手口をペトロブラス汚職で踏襲した」としており、メンサロン汚職事件の捜査の最中にペトロブラス社で汚職が横行していたと指摘しています。