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保育所が寄付を強要 保護者のが反発

 地元メディアによると、サンパウロ州サンビセンテ市内の保育所が保護者に寄付を強要し非難を浴びています。同市内にあるエウジセ・デ・ファリアス保育所の職員が28日、食料や掃除用品などのリストと「これらのうちいずれかを持参しなければ明日は保育所に入れません」と書かれた張り紙を保護者らに提示、これに反発した一部の保護者が翌29日に子供たちを欠席させました。リストにはトイレットペーパーや洗剤、果物、米、豆などが箇条書きされていました。
 介護職のジュリアナ・ソウザさん(24)は「家計が苦しいので寄付は無理。市役所が用意するべき」と話し、販売員のカルロス・サントスさん(24)は「保育所では食べ物が尽きたと言っているが、給食が出せないなら家に居させるしかない。内職をしている妻が3歳の息子と家に居るが、とても仕事にはならないだろう」とため息をついていました。
 同市の教育局では「寄付はあくまでも任意」と説明しています。