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ジルマ大統領が解任運動へ強硬姿勢

 昨年の大統領選挙で決選投票の末にジルマ大統領(労働者党=PT)に敗れたアエシオ・ネベス上院議員(ブラジル社会民主党=PSDB)がブラジル社会民主党会議で党首に再選され、席上、2018年に予定されている大統領選を前倒しする必要性を主張しました。この主張に対しジルマ大統領はフォーリャ紙の取材に、「私は彼らの作戦には屈しない」とアピールしています。
 5日のブラジル社会民主党会議でジルマ大統領の解任に対する直接的な言及はありませんでしたが、大統領選以降ネベス氏と上下両院の同党員はジルマ政権の「中断」の必要性を訴えてきました。大統領選挙中には政治的、経済的な職権乱用があったとして昨年12月にジルマ大統領着任の不法性を主張し、解任運動を進めてきたネベス氏とブラジル社会民主党は、大統領解任へ世論を導き、高等選挙裁判所に圧力を掛けるのが目的とみられています。
 ネベス氏はエスタード紙に対し「いざという場合にはミシェル・テメル副大統領(ブラジル社会運動党=PMDB)が大統領を代行できるよう、PMDBは我が党に協力を求めてきた。我々はクーデターを起こすつもりはないが、大統領解任はPSDBだけの主張ではない。我々以上にジルマ政権の存続に不安を抱いている党が存在する」と語り、ジルマ氏の解任にはPMDBのほうがむしろ積極的であると示唆しました。

クーデター主義者の主張と大統領反論

 ジルマ大統領はフォーリャ紙に「反対派のすべての党がそうだとは言わないが、まぎれもなくクーデター主義者の主張だ。そうでないと言うのであれば、一国の大統領を解任するためには正当な理由を示さなければならない。しかし、彼らにそんなものはないだろう」とコメントした上で、ブラジル社会運動党が大統領解任を望んでいるという指摘については「事実ではない。それだけは絶対に違う」と強く否定し、テメル副大統領所属の政党に謀反はないと主張しました。