地元での報道によると、「サントス」は29日、ネイマールのバルセロナ移籍で多額の損害を被ったとして、国際サッカー連盟(FIFA)にネイマール本人と父親、ネイマール・スポーツ・マーケティング社、バルセロナを訴えたことを明らかにしました。この訴訟で記者会見したモデスト・ローマ・ジュニオール会長(サントス)は、クラブのスター選手だったネイマールを訴えた理由を「クラブを守るために訴訟に踏み切らざるを得なかった」と説明しました。
スペインでは現在、ネイマールのバルセロナ移籍をめぐる脱税疑惑で裁判が行われています。バルセロナは当初、ネイマールの移籍金は約5700万ユーロだったとしていましたが、実際の金額は8600万ユーロ以上だったことが明らかになっています。サントス側が得た金額は1700万ユーロのみで、ネイマールの父親の企業が残り4000万ユーロを受け取っていたため、サントスが移籍契約違反として賠償金を請求したものです。
同問題は今後、FIFA内の仲裁委員会による調査が進められ、場合によってはスポーツ仲裁裁判所での争いに発展する可能性が指摘されています。