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大統領抗議デモに車突入 幹部の日系人男性軽傷

 地元メディアによると、ジルマ大統領(労働者党=PT)の退任を求めるデモ隊を率いて連邦直轄区アレシャニア市内の国道(BR―60)を行進していたブラジル自由運動(MBL)幹部のキン・カタギリさん(19、日系)が19日夜に自動車にひかれる事故に遭いましたが、大きなけがはなく24日朝にはブラジリアへ向けて行進を再開しました。
 カタギリさんのほかにも「アマンダ」と呼ばれる28歳の女性が事故に巻き込まれて負傷し、近くの病院へ運ばれました。アマンダさんは翌日夜まで入院しました。近くにいたカタギリさんの説明によると、「私は車が体の左側に当たった衝撃で転倒したが、アスファルトでひざを擦りむいただけで済んだ。しかし、直後に車にはねられたアマンダさんの体は遠くに飛ばされて頭を強打したため、しばらく意識がなかった」。病院側によるとアマンダさんの意識は戻り、安定した状態だといいます。
 事故を起こしたドライバーからは許容量の2倍に当たるアルコールが検出され、警察はドライバーを逮捕しました。事故目撃者の話では、飲酒運転だけでなくスピード違反もしていました。
 このドライバーは保釈金を支払ったため、すでに釈放されています。警察は保釈金の額を公表していません。
 カタギリさんは、「共和国防衛のための自由を求める行進」には60人近くが参加しており、先月24日にサンパウロ市を出発しています。ブラジリアへの到着予定は27日です。