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牛肉輸出など中国と35項目で合意

 地元メディアによると、ジルマ大統領(労働者党=PT)は19日、中国の李克強(り・ こくきょう)首相の公式訪問を受け、インフラ投資や貿易拡大などに関する35項目の2国間協定に署名しました。協定は、中国による牛肉の購買拡大策といった具体的なものからブラジルとペルー間を結ぶ南米大陸横断鉄道建設の可能性の分析といった長期的視野に立った分野にまで及んでおり、総額530億ドルの資金投入が見込まれています。中国政府は、この他にもサンパウロ州に本社を持つ航空機製造会社のエンブラエル社から航空機22機の購入や、ブラジルのBBM銀行株80%の買い取り、汚職事件で経営難に直面しているペトロブラス社への70憶レアルの借款供与なども約束しています。
 特に注目を集めているのは8社に及ぶブラジル冷凍食品会社に対する牛肉輸出の許可で、来週にも輸出が開始されます。年間1憶5000万ドル 規模の輸出額になるとみられ、低迷期に入りつつあったブラジル経済にとって久々の朗報となりました。
 衛生上の不備を理由に中国は2012年からブラジル産牛肉の輸入を禁止してきました。これまで主な蛋白源が豚肉だった中国の食卓には近年牛肉が目立ち始めており、消費量 は4年間で13%増加しています。これに対し中国国内の牛肉生産量は5%増にとどまり、国内供給が需要に追いつかない状態です。ブラジル精肉業会にとって中国市場への参入で大きな成長が期待できます。
  条約調印後にジルマ大統領は、公式な2国間条約とは別にブラジル国内へのインフラ投資を目的とした基金を両国で設立する意向を明らかにしました。連邦 貯蓄銀行中国工商銀行が連携して行うものです。基金の規模は中国政府の意向で最高で200億ドルを予定しています。基金の設立方法などの具体策はまだ定められていませんが、ジョゼ・リマ大使は「ブラジルの経済成長に対する中国政府の投資意欲の高さを表したものだ」と しています。