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中東経由航空会社で機内持ち込み荷物重量が厳格に

 ここ数年で日伯間の路線が急増している中東経由の航空会社ではプロモーション(販売促進)価格で安価なチケットも発券され便利になったが、中東系の航空会社によっては機内持ち込み手荷物が7キロ以内(エコノミークラスの場合)に厳格化され、日本側の航空会社カウンターでの搭乗手続きの際にトラブルが発生しています。サンパウロの日系旅行社でも注意を促しており、航空チケットを購入した際に各自で荷物の重量制限を確認しておくことが大切です。
 中東経由の航空会社の中でも、特に昨年ごろから日本での機内持ち込み手荷物の重量制限が厳しくなっているのが、アラブ首長国連邦バイ経由のエミレーツ航空。今年初旬に日本を旅行した60代の日系女性はブラジルに戻る際、成田空港のエミレーツ航空カウンターで手荷物は7キロ以下(エコノミークラスのみ)でないと持ち込めないと言われ、それ以上の超過分は重量超過として数万円分を徴収されそうになりました。その女性は、預け入れ荷物に機内持ち込み分の荷物を詰め込み事なきを得ました。
 昨年4月に訪日したサンパウロ市在住の50代の日本人男性も同航空会社を利用。ブラジル側カウンターでは手荷物の重量チェックがなかったため気に留めていませんでしたが、ブラジルに戻る際に関西空港の同カウンター職員から「(機内持ち込みの)手荷物は7キロ以内と決まっています。預け入れ荷物に余裕があるなら、そちらに移し替えてください」と言われ詰め替えました。それでも友人からもらった土産などは入らず、空港に捨てるはめになったということです。

厳しいのは日本側

 今のところトラブルは日本側で起きており、ブラジル側は寛容なようです。日系旅行社では「航空会社にもよりますが、今後エミレーツ航空だけでなく、エチハド航空やカタール航空なども厳しくなる可能性はあります」と話しています。
 アルファインテル南米交流東京本社の佐藤貞茂代表取締役によると、こうしたトラブルはインターネット等で格安航空チケットを購入した人が注意事項をよく確認していないことが原因と指摘、「各航空会社の荷物の重量規定は事前に把握しておくのが常識」と語っています。
 サンパウロの日系旅行社によると、米国系航空会社やブラジル航空会社のTAM社などは機内持ち込み荷物の重量を5キロ以内(エコノミーのみ)に制限しているところもあります。預け入れ荷物及び機内持ち込み手荷物の重量制限は航空会社によってばらつきがあり、航空チケットを購入した際に自分で調べるか、旅行代理店での確認を忘れないようにしましょう。