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過去最低を更新 消費者の景況感

 地元メディアによると、ジェツリオ・バルガス財団が25日発表した3月の消費者信頼感指数が2月の水準を2.9%下回る82.9ポイントで、3カ月連続で統計史上最低水準を更新したことが分かりました。消費者の景況感は一段と悪化しています。信頼感指数の一つ現況指数は2月の82.3ポイントから77.7ポイントに低下、期待指数も87.0ポイントから85.8ポイントに下がり、いずれも過去最低の水準になっています。
 現在の経済状況を「良い」と評価した人が2月の5.8%から4.5%に減少した一方、「悪い」との評価は71.6%から77.6%に増大しました。今後6カ月間の家計について楽観的な見方を示した人は前の月から2.8%減少、財務状況が悪化するとした人は前月の10.5%から12.9%に増加しています。
 同財団は、インフレや労働市場に落ち着きのない政治環境、電力供給危機が加わり、消費者の先行き懸念を増大せていると分析しています。