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ジルマ政権の支持率が最低記録を更新

地元メディアによると、 ジルマ大統領(労働者党=PT)の退陣を求めて全国で行われた抗議デモの直後、ダッタフォーリャ社が2842人の有権者を対象に行ったジルマ政権支持率調査の結果、支持率がブラジル政治史上最低レベルに近付いていることが分かりました。労働者党の下院議員はブラジリアで会合を開き、抗議デモとジルマ大統領支持率低下への対応策を協議しています。
 今回の調査結果は、不支持を示す「悪い」と「非常に悪い」が合計62%で、政権への支持を示す「良い」と「非常に良い」の合計はわずか13%でした。ジルマ大統領の不支持率が過半数を超えたのは今回が初めてで、第1次政権も含めて就任以来の最低記録でした。2月調査と比べ不支持が18ポイント上昇しています。
 歴代の大統領との比較では、ジルマ大統領の不支持率は1992年にフェルナンド・コロル元大統領が国民投票による退任直前に突き付けられた68%の不支持率に近付き、下院スキャンダルの余波でイタマール・フランコ元大統領が93年に得た12%の支持率、新通貨レアルを導入したフェルナンド・カルドーゾ元大統領が通貨危機後の99年9月に直面した13%の支持率と並んでいます。地域別に見ると、ブラジル中西部の不支持率が75%で最も高く、66%の南東部がこれに続いています。
 ジルマ大統領の政治家としての評価では、10点満点中3.7点という第1次政権発足時以来の最低点になっています。2月時点では4.8点、昨年6〜7月の平均点は5.6点でした。