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ジルマ抗議デモに200万人が参加、30年ぶりの規模

 地元メディアによると、ジルマ政権(労働者党=PT)に反対する国民200万人が15日、ブラジル各地で大規模な抗議デモを行いました。このデモを見てジョゼ・カルドーゾ法務相とミゲル・ロセット大統領補佐局長が同日夜、「数日のうちにジルマ大統領が汚職防止策を発表する予定である」とマスコミを通じて表明しましたが、国民は納得せず、鍋底を叩いて抗議の意思を表明しました。
 この抗議デモは、第2次ジルマ政権が発足して2カ月半が経過したものの、与党の労働者党が関与しているペトロブラス汚職や一向に上向かない景気に不満を爆発させたものです。
 サンパウロ市のパウリスタ大通りで午後2時過ぎには、地下鉄(メトロ)やバスで到着した人々が加わってデモ参加者は100万人に膨れ上がり、同大通りの4車線を埋め尽くしました。サッカーブラジル代表のユニホームを着用した参加者が多かったため大通りは黄色と緑色に染められ、労働者党の党カラーである赤色の服を着用した人々が他の参加者らと一触即発の場面もありました。
 デモは、暴力行為に頼らない方法でジルマ大統領の辞任を求める人々が大半でしたが、ファシスト政権を擁護するグループやスキンヘッドなど少数の過激派も参加するなど、混乱を極めました。そんな中で、労働者党による政権の幕引きを要求する「労働者党(PT)は退陣せよ(Fora PT)」の声が響き渡りました。
 ダッタフォーリャ社が同日のうちに集計したデータよると、国内160都市で繰り広げられたデモの参加者は合計200万人を数えています。特にサンパウロ市での参加者が多く、同社の集計によると100万人以上が参加したため、1983〜84年にブラジル全土で起きた抗議デモ「大統領選挙での直接投票制要求運動(Diretas Ja)」以降で最大規模になりました。
 昨年の大統領選でジルマ大統領に敗れたアエシオ・ネベス上院議員(ブラジル社会民主党=PSDB)とレーデ党(Rede)のマリーナ・シルバ党首はインターネット上に、労働者党に対する抗議デモの拡大を「好ましいこと」と評価するコメントを投稿しています。