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12カ月の経済指標見通し=CMキャピタル・マーケッツ証券 今井エミ氏=

 CMキャピタル・マーケッツ証券会社は、ボベスパ株式市場に参加する70社の内ペトロブラス社(業績発表を延期)を除く69社の第3四半期の決算の発表を基に各上場企業の12カ月先のボベスパ株式指数の分析を行いました。11月24日のボベスパ株式指数は55406、12カ月先の予想株式指数は69531で25.49%上昇する可能性があるとしています。しかし、先週IBGEが発表した今年の7―9月期の実質国内生産(GDP)は前年同期比0.2%減、前期比0.1%増と数値の上では景気後退から脱出しているものの、実態経済の停滞感はいまだに払拭されていません。
 経済活動のデータも弱含みで、製造業の在庫が増え、失業率に悪い影響を与えています。労働雇用省発表による就労・失業者登録台帳の10月単月の失業者は、1999年以来の最低を更新する3万0283人となっており、自動車産業だけで昨年10月から今年10月の間で1万2637人がレイオフに遭っています。
 経済協力開発機構は25日、2014年度のグローバル経済を発表。OECD加盟国全体の成長率は前回の2.2%増から1.8%増へ、15年は2.8%から2.3%に下方修正され、16年は2.6%となっています。