地元メディアによると、サンパウロ市近郊の7都市で構成されるABCパウリスタ地域における黒人と非黒人の経済格差はここ数年間縮まっているものの、格差を解消するまでにはなっていません。サンパウロ州データ分析システム(Seade)と労組間社会経済調査統計所(Dieese)が実施した調査「ABCパウリスタの労働市場における黒人」によると、2012〜13年2年間の同地域における非黒人労働者の1時間当り賃金は平均で13.48レアルに対し、黒人労働者の平均は8.33レアルと5.15レアルもの差があります。
しかし、黒人労働者の賃金は毎年上昇傾向にあり、10〜11年の2年間で非黒人労働者の賃金上昇率は11.2%でしたが、黒人労働者の賃金は14.6%上昇しています。