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ネット上で両陣営支持者が批判合戦

 地元メディアによると、大統領選を終えたブラジルで貧困層が多い同国北東部の有権者らへの攻撃がネット上で活発化し、この攻撃に対し批判の声も噴出しています。大統領決選投票で敗れたアエシオ・ネベス氏(ブラジル社会民主党=PSDB)の支持者の一部が、ジルマ氏の得票率が高かった北東部の有権者ツイッター上で攻撃し、「ノルデスチーノ(北東部の住民)は大ばかだ。ジルマの再選で生活扶助制度の『ボルサ・ファミリア』の配当は増えるかもしれないが、それ以上にインフレが加速する」「貧しい彼らには『ファロッファ(マンジョッカの粉)手当』が支給されるのでは?」「ジルマに投票するような人たちはお願いだからサンパウロに出て来ないで」といった辛辣なコメントのほか、「ノルデスチーノを全員殺したい」といった過激なものまで見られました。
 こうした差別的な発言に不快感を抱いた国民から激しい批判が続出しており、ネット上には北東部の住民を称賛する声やPSDBが関与した汚職スキャンダル、PTを擁護する投稿などが寄せられています。ある有権者は「私はアンチPTだが、PSDB支持者のこういった差別は気分の良いものではないね」と不快感をあらわにしています。