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フグで食中毒 11人が入院

 地元メディアによると、リオ州ドゥッケ・デ・カシアス市で22日、フグを食べた11人が食中毒を起こして入院する騒ぎになりました。11人のうち4人は子供で、2人の子供は重体といわれます。同市の保健局によると中毒患者は、解毒のために病院で胃洗浄と薬物治療を受けています。
 患者の友人のマルセロ・シルバさんによると、2家族が昼食を取るために集まり、食事が始まってすぐに全員が体の変調を訴えました。昼食には贈り物の魚を使った料理が出されており、贈られた魚がフグとは知らずに調理したと見られています。
 フグはブラジル北東部や南東部の沿岸部でよく食べられています。フグには神経組織を犯す猛毒があり、顔面や口内の麻痺(まひ)、めまい、頭痛、下痢、腹痛、嘔吐(おうと)、歩行困難などの症状を引き起こし、症状によっては命にかかわる場合もあります。
 小さいフグは体全体に毒が分散していますが、大きいフグは内蔵と皮の部分に毒が集中しています。専門家は、「フグを食べる際は大きなフグの筋肉の部分だけを食べるように」と忠告しています。