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統一選で日系下議4人誕生

 大統領、知事、連邦議員、州議員を選出する全国統一選挙の投開票が5日行われ、連邦下院議員日系人候補者がサンパウロ、パラナ両州で4人当選しました。前回の3人を上回っています。州議選は、パラナ州が当選者なし。サンパウロ州は6日午後3時現在で確定していませんが、現職2氏が当選圏内に入っています。このほか、マット・グロッソ・ド・スル州パラー州ロライマ州の州議選で日系候補が当選を決めました。

サンパウロ州下議選

 下議選(定数70)では、前回の15人を大きく上回る36人の日系人が立候補しました。当選を決めたのは現職の大田慶子氏(58、ブラジル社会党)と飯星ワルテル氏(53、社会民主党)でした。
 大田氏は前回選挙で21万票あまりを獲得。今回は10万2963票で得票は半減しましたが、50番目で2期目の再選を果たしました。飯星氏は前回選挙で落選し、後に繰り上げ当選。今回は8万8070票で、57番目での当選です。
 現職の安部順二氏(73、社会民主党)は約8万票を獲得したものの、75番目で落選。同党補欠1位のため、繰り上げ当選の可能性が残されています。
 このほか、サンジョゼ・ドス・カンポス市議会議長から下議選に立候補したオオムラ・ナオミ・アメリア氏(労働者党)は7万7831票を獲得しましたが、78番目で落選でした。同党補欠2位で、繰り上げがあるかどうか未定です。元下議のウィリアン・ウー氏(緑の党)は、5万4186票で98番目にとどまりました。

サンパウロ州議選

  州議選(定数94)の日系人候補者は、前回の24人を上回る29人でした。最終結果は確定していませんが、現職の西本エリオ氏 (51、ブラジル社会民主党)は13万7249票を獲得し、19番目の好位置に付けています。同じく現職の羽藤ジョージ氏(66、ブラジル民主運動党)は6万7125票 を獲得して79番目につけ、当選圏内にあります。サントス市議長から州議に挑戦した中井貞夫氏は4万8738票で110番目で落選の可能性が高まりました。

パラナ州下議選

 下議選(定数30)の日系人候補は4人。現職の高山ヒデカズ氏(66、キリスト教社会党)、繰り上げ現職の西森ルイス氏(65、ブラジル社会民主党)の2氏が当選を決めました。高山氏は16万2952票の高得票で5番目。西森氏は10万6852票で17番目でした。
 州議から下議選に挑戦した加藤テルオ氏(ブラジル民主運動党)は5万2260票を獲得しましたが、39番目で落選しました。同党の補欠2位です。

パラナ州議選

 州議選(定数54)には5人の日系候補が出馬しましたが、元州議の原ルイ氏(ブラジル社会党)が1万9039票で88番目、エメルソン・ヨコタ氏が1万8214票で92番目という結果に終わりました。

他州の下議選

 下議選では、サンタ・カタリーナ、エスピリト・サント、連邦直轄区、ミナス・ジェライス、リオ・グランデ・ド・スル州で各1人ずつ日系人候補がいましたが、いずれも落選でした。エスピリト・サント州で出馬したワグネル・イトウ氏(社会人民党)は定員10人の同州で21番目と健闘しました。

他州の州議選

 州議選では、マット・グロッソ・ド・スル州で現職の滝本ジェオルジェ氏(73、民主労働党)、パラー州レナト・オガワ氏(44、共和党)、ロライマ州でマサミ・エダ氏(36、ブラジル民主運動党)が当選を決めています。