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50年までの経済成長最大4%

 地元メディアによると、エネルギー研究公社(EPE)は12日「全国エネルギー計画2050」の調査報告を発表し、ブラジルの経済成長率は2050年まで年平均3.6〜4.0%で推移する、としています。調査は国内の自動車保有台数にも触れ、50年には1億3000万台と現在の3倍に膨れ上がると予測しています。
 ブラジル経済成長率の調査結果はブラジル中央銀行(BC)のアナリストらによる国内総生産GDP)成長予想をはるかに上回っています。中銀発表の最新の予想では14年の成長率はわずか0.81%に止まり、11週連続で下がり続けるとしています。15年についての予想も前週の1.50%から1.20%に後退しています。
 国民1人当たりGDPについて「全国エネルギー計画2050」調査では、50年までの間に3.3〜3.9倍に増大するとしています。12年の国民1人当たりGDPは1万800ドルでしたが、50年には3万6000〜4万2000ドルになるというものです。エネルギー研究公社総裁のマウリシオ・トマルスキン氏は「50年の数字はフランスとドイツの現在の水準」と評しています。ブラジルがフランス及びドイツの現在のレベルに到達するにはあと36年かかることになります。