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日本祭り(フェスティバル・ド・ジャポン)、来年も開催

 ブラジル都道府県人会連合会(本橋幹久会長)は14日、来年の「日本祭り」開催の賛否を問う臨時代表者会議を開き、賛成多数で来年の開催を決めました。44県人会の代表者が集まった同会議では、評決に先立ち山田康夫暫定実行委員長、市川利雄暫定実行委員が、来年の予算は計67万3000レアル(約3540万円)と見積もっていると説明しました。会場は例年通りイミグランテス展示場です。
 実行委員会の説明によると、会場運営者側は同祭に対し、「よくこれだけの人が来るな」と驚きの表情だったと言います。会場運営者が提示した会場使用料は45%引きで、他会場と比較しても高くはないとしています。
 机上の計算では、同祭全体の収支は約17万レアルの赤字となり、山田氏は「今年は25万レアルの赤字予算で黒字になったが、来年はそれより楽だと安心してはいけない」と念を押しました。今年は選挙があるため州議からの助成金は不確かとして、今年の3分の1の額で計算していると説明、州議の当選者が多く、協力してくれる人が多くなれば黒字になる可能性が大きいとしています。
 各県人会の負担額は例年2000レアル(電気代込み、約92000円)から3500レアル(電気・ガス代別、約16万円)に値上げすることも説明され了承されました。山田氏は「各県人会に実際にかかっている費用は1万6500レアル(約76万円)。これまでは差額を県連が負担していたが、負担が大きかった」と値上げ理由を説明しました。
 実行委員会では「来年は日伯修好120周年のため、同祭が行われればサンパウロでの関連記念行事の目玉になる。そうした意味でも中止という判断は避けたい」と述べました。