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建設中の高架道路が崩落

 地元メディアによると、サッカー・ワールドカップ(W杯)準決勝の会場となるミナス・ジェライス州ベロ・オリゾンテ市で3日、建設中の高架道路が崩落して死者1人、負傷者22人を出す事故がありました。死亡したのは高架道路の下を通過していたマイクロバスの運転手アンナ・サントスさん(25)で、下敷きとなった自動車のドライバー1人が重傷を負いました。マイクロバスに乗っていた人の多くが負傷しました。
 マイクロバスには死亡したアンナさんの5歳になる娘も同乗していましたが、軽い怪我のみでで救出されました。崩落現場に停車していた建設工事用ダンプ2台も下敷きになりましたが、事故当時は誰も乗車していなく負傷した人はいませんでした。
 崩落した高架道路はW杯の試合が行われるミネイロン競技場から6キロ離れており、大会期間中に完成する予定で工事が進められていました。ベロ・オリゾンテ市のマルシオ・ラセルダ市長(ブラジル社会党=PSB)は高架道路の崩落の原因を「技術的なミス」と指摘しています。工事を請け負っているコワン社は、原因の調査に乗り出すとしています。
 ジルマ大統領(労働者党=PT)はツイッター上でこの事故を「誠に遺憾な事故だ」として、被害者らの家族への支援を行う意向を示しています。