中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

W杯がジルマ氏再選に追い風

 地元メディアによると、サッカー・ワールドカップ(W杯)はブラジル国民の気分を高揚させ、ジルマ政権(労働者党=PT)に対する評価にも好影響を与えています。今月1日と2日に行われたダッタフォーリャ社の調査で明らかになったもので、開幕戦で大統領に向けられたブーイングに国民の大半が反発し、W杯開催でジルマ氏再選が現実味を帯びてきたとの見方も出始めています。
 今回の調査では、この1カ月間でW杯ブラジル大会の開催に賛成している国民が全体の51%から63%に増加し、「ブラジルが開催地となったことに誇りを感じている」と答えた国民が1カ月前調査の45%から過半数の60%に増えました。
 国民感情の高揚とともに、今年の大統領選でジルマ大統領に投票すると答えた国民は全体の34%から38%へと4ポイント増加しています。ライバル候補アエシオ・ネベス上院議員(ブラジル社会民主党=PSDB)へ投票すると答えた人々は全体の19%から20%へ1ポイント上昇、エドアルド・カンポス氏(ブラジル社会党=PSB)に投票すると答えた人々は全体の7%から9%へ2ポイントの上昇でした。