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黒人女性用の化粧品は入手困難

 地元メディアによると、ブラジルでは、ケニアとメキシコの二重国籍を持つ女優のルピタ・ニョンゴが今年、アカデミー助演女優賞を受賞し、米ピープル誌で「最も美しい女性」と称賛されたり、米ヴォーグ誌の表紙を飾ったりで、黒人女性の美への関心が非常に高まっています。この関心の高まりに反し、ブラジルの全人口の7.6%を占める黒人、43.1%を占める褐色人種用のファンデーションの入手は難しい状況にあります。
 ルピタ・ニョンゴをイメージキャラクターとして起用しているフランスの化粧品ブランド「ランコム」のブラジル支店では、ブラジル国内でも褐色に近い黒人女性専用のファンデーションは店頭で購入することができるが、より濃い色となると国外でしか販売していないとしています。ファンデーションを数多く扱う海外ブランド「メイクアップ・フォーエバー」では販売していますが、1本当たりの販売価格が177レアルとブラジル人にとっては手が届きにくい高価格です。
 黒人女性モデルのマリ・フェルナンダ(35)は、ファンデーションを入手しにくいため、自身でブレンドして大量に保管しているといいます。ブラジルの黒人女性モデルの多くは、ファンデーションが灰色に見えることがよくあるため、口紅と目に濃いメークするだけというのが現状のようです。
 もっとも最近になって、国内の化粧品メーカー「ボチカリオ」や「ナトゥーラ」では、ルピタ・ニョンゴの肌色に近いファンデーションの発売を始めました。黒人文化を紹介するブログ「メニーナス・ブラック・パワー」を運営しているエリダ・アキノさん(22)は、「最近は薬局とショッピングセンターでファンデーションを購入したが、黒い肌用の商品は以前より種類も増えて買いやすくなってきている」と化粧品メーカーの黒人女性に対する対応の変化を指摘しています。