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国際機械フェア に日系企業も出展

 ブラジルで隔年開催されている機械製造関連会社最大の見本市「第30回国際機械フェア」が、20日から24日までの5日間、サンパウロ市アニェンビー展示場で開催され、ブラジルや南米をはじめ、日本、欧米、中国、台湾などの関連企業約1000社が出展しました。進出及び地場の日系企業の出展は10社と少なかったものの、品質面での製品の信用度が大きく、来場者の目を引いていました。
 ノギスやマイクロメーターなど精密測定機器の総合メーカーで、ブラジル進出41年になる(有)南米ミツトヨ社(スザノ市)は、日系企業の中でも特に巨大なブースで展示を行いました。技術サービス統括部長の中嶋孝美氏によると、同社は隔年開催の機械フェアだけでなく毎年各種見本市に出展。自社生産品のうち6割は測定工具類で、残りの3〜4割は大型機器類が占めています。中国産など安価な輸入品が入っていても品質面とアフターサービスを徹底させているために問題はなく、ブラジルの経済及び産業の動きに合わせて生産を調整し、独自の販売網を構築するなど、老舗メーカーとしての経験を活かした経営で好調さを維持しています。 
 サンパウロ市東部で特殊締め付け工具などを製造販売している日系地場企業TOBU(城間盛浩代表)も、特殊工具の強みと品質面での信用の高さで、操業以来25年の実績を積み上げてきました。同社は特殊工具、自動車部品(オートパーツ)、海底油田メンテナンス工具製造販売をそれぞれ約3割ずつの割合で事業展開しており、税制など厳しいブラジル製造業界の中で新しい工具を作るなど新製品を出すことで新規需要を開拓しています。城間代表は「全体的に在庫を持つ代理店が少なくなっている中で、見本市に出展することで市場の動きが分かり、営業にもつながる」と見本市出展のメリットを挙げていました。 
 今回初めて出展した電動工具・エアーツールを製造販売するエス・ピー・エアー株式会社(本社・長野県)は、ブラジルでのディストリビューター(販売代理店)探しを目的に出展、将来的にはブラジル進出も視野に入れています。同社は主に東南アジアや欧米で海外の事業展開を行っていますが、今後は南米やアフリカにも目を向けていくと予定です。海外営業課の武富誠尚氏はこれまで、インドネシアジャカルタ市など東南アジアを中心に見本市展示に参加しており、今回初のブラジルでの見本市参加に「言葉の問題はありますが、ユーザーの人々が(同社の製品に)興味を持っていることは感じました」と話していました。
 大手商社の三井物産が100%出資の三井モーションは、放電加工機の「ロボカット」と自動工作加工機の「ロボドリル」の大型機械を展示、展示販売のため出張でブラジルに来ていた三井物産国内・アジア・部品事業室の林伸宣室長補佐と三井物産マシンテック社理事の松尾治俊氏によると、ロボドリルは日本で月3000台製造、ブラジルでも1998年から累計で約900台を販売した人気商品。「機械トラブルも少なく、安定している」として今後の販売増加に期待していました。
 写真=見本市会場(サンパウロ新聞)