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ブラジルで「キリン一番絞り」生産・販売

 ブラジルキリン(ジーノ・デ・ドメニコ社長)は15日、サンパウロ市内のホテルで日本での主力製品「キリン一番絞り」を3月から生産・販売したことについて記者発表を行いました。キリンはブラジルの大手飲料会社スキンカリオルを買収して3年が経過し、ブラジルキリン社はこれを機に世界約40カ国で販売され好評の「キリン一番絞り」を、南米地域では初めて製造販売することにしたものです。スキンカリオル・ブランドのビールと比べ価格は数倍の一番絞りですが、発表会に同席した磯崎功典氏(キリン株式会社社長)は「ビールの高級市場が伸びているので、それに大きく期待している」と語りました。
 現在、ブラジル市場でスキンカリオル・ブランド以外のキリン・ブランドで販売しているのは、一番絞りとキリンコーラの2種類。関係者によれば「優良ブランドであるスキンカリオルのイメージをあまり変えることなく製造販売活動を進めている。日本から技術指導できている醸造技術者が品質管理を行い、日本側本社の技術チームと相談して改良を実践している。その結果、スキンカリオル・ビールの味も良くなった」としています。
 キリン・グループにとってブラジルは、オーストラリアと並ぶ「安全な資本移転先」と考えており、これからもブラジルに力を入れていく姿勢を強調しました。