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アルカイダにブラジル人?

 地元メディアによると、イエメン政府軍が行ったアルカイダ系武装組織の掃討作戦で同国の高官は4月29日、死亡した武装組織のメンバーにブラジル人が含まれていたことを発表し、ブラジル外務省が調査に乗り出しました。
 ルイス・マシャド外相は「イエメン政府が公表したブラジル人に関して詳しく確認したい。テロリストがブラジルの偽造パスポートを所持していた可能性も考えられる。本当にブラジル人だったのかどうか、注意深く確認する必要がある」としています。さらに同外相は「現在イエメンに何人のブラジル人が滞在しているのかを正確には把握していない。おそらく100人以下だろう」と語っています。ブラジル政府はまだ具体的な情報を何も受けておらず、今回の報道に驚きを隠せないでいます。イエメンにはブラジル大使館が設置されていないため、サウジアラビアのブラジル大使館を通じて事実確認をしています。
 もしもアルカイダ系武装組織の中にブラジル人が含まれていたとなれば、サッカー・ワールドカップ(W杯)の開催が近いとあって、大きな懸念材料になります。スポーツイベントはテロリストたちが「ソフト・ターゲット(容易な標的)」としているからです。