サッカー・ワールドカップ(W杯)は開会式まで既に2カ月を切りました。開幕戦が行われるサンパウロ市のアレーナ・コリンチャンス(イタケロン競技場)は24日現在、本番に間に合うとはとても思えない状態にあります。
建設中に数人の死者が出た同競技場は、何台もの大型クレーンを動員し急ピッチで工事を進めていますが、外から見ると、未だに鉄骨がむき出しになったままです。
同競技場への交通手段として主力になるのは地下鉄です。最寄駅のコリンチャンス・イタケラ駅周辺の整備も大幅に遅れ、未完成のまま開幕戦になったら混乱が起きそうです。
同駅から同競技場までを結ぶ歩道橋上には、平日にもかかわらず多くの見物人が訪れていますが、工事の遅れに「開幕までに完成するのか」と不安そうに眺めています。
写真はサンパウロ新聞提供