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平和維持警察部3支部が襲撃受ける

 地元メディアによると、リオ市で20日、ファベーラ(貧民街)内に設置された平和維持警察部隊の少なくとも3支部が襲撃を受け、警察官1人が銃弾を浴びました。襲撃されたのは20日午後6時半ごろマンギーニョス区内のファベーラで平和維持警察部警察官らが建物違法侵入の取り締まりを行っている時でした。あるグループが警察官に向かって投石を始め、これを制止しようと試みた警察官との間で小競り合いになりました。暴動を制止しようとした警察官が拳銃を発泡し、石投げグループには麻薬密売人らが加担して平和維持警察部支部を襲撃するなど暴動は拡大しました。
 この騒動で平和維持警察部の司令官1人が右太ももに被弾しました。周辺地域は火災で停電となり、同地域を走るリオ市の鉄道サラクルナ線が午後7時から同10時まで運行を停止したほか、レオポルド・ブリョンエス大通りも封鎖されました。暴動の波はリンス・デ・バスコンセーロスとアレモンのファベーラにまで広がり、警察官との銃撃戦で容疑者2人が負傷しました。
 2008年に平和維持警察部がファベーラに設置されて以来、警察官の死者は11人に上っています。リオ州政府は住民に対し、暴動が起きている地域に近付かないよう注意を呼び掛けています。