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イタケロン競技場の建設工事遅滞

 地元メディアによると、サッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会を約3カ月後に控え、国際サッカー連盟(FIFA)は、開幕戦が行われるサンパウロ市のイタケロン競技場の完工日が延びたと発表しました。同競技場の所有者であるコリンチャンスは完工日を来月15日に予定していましたが、工事の遅延により同競技場は未完成のまま開幕戦を迎える可能性が出てきました。
 FIFA側は、イタケロン競技場が未完成のまま受け渡されることについて既に知らせを受けています。所有者のコリンチャンスは「4月15日には間に合わないが、開幕戦が行われる6月12日には絶対に間に合わせる」と話しています。
 工事の遅れが目立つのはVIPラウンジ、大型スクリーン、屋根、売店エリアの4カ所です。VIPラウンジにはカーペットを敷くことがFIFAの要求ですが、イタケロン競技場の床はまだコンクリートがむき出しになったままの状態です。FIFAの要求にはW杯の開催競技場に大型スクリーンを2台設置することも盛り込まれていますが、まだ1台も設置されておらず、大型スクリーンを提供する企業との契約すら交わされていません。