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少年が14歳の恋人を射殺

 地元メディアによると、ブラジリア連邦直轄区で9日、未成年の少年が恋人の14歳少女を射殺し、殺害場面を録画してインターネット上などで公開するという事件が発生しました。この少年は18歳の誕生日を迎える数日前に犯行に及んだとみられ、恋人のヨラリ・フェレイラさん(14)を殺害する瞬間を収めた動画をソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)とメッセージアプリ「WhatsApp」上で公開していました。容疑者の少年はヨラリさんとの交際を終えたがっていましたが、腹を立てたヨラリさんがライバル組織のギャング団のメンバーにこの少年を襲うよう話を持ち掛けていたと供述しています。
 事件当日、容疑者の少年は大麻(マリフアナ、マコーニャ)を一緒に吸うという名目でヨラリさんを公園に呼び出し、ライバル組織に対して何を話したのかを自白するよう強要しました。ヨラリさんは公園で殺害しないよう懇願しましたが、少年はヨラリさんの顔に発砲しました。少年は、事件当日の3日前から殺害を計画していたことや知人から拳銃を入手して殺害後に捨てたと供述しています。
 この少年は18歳になる前日の12日朝に逮捕されたため、青少年法(ECA)による裁判が行われ、最大3年の収監処分が下されます。もしも少年が18歳を迎えて成人していたら、刑法により最大30年の懲役処分が下されるところでした。少年は現在、45日以内に行われる裁判を控えて少年院で更生支援を受けています。