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鍼治療の人気上昇中

 地元メディアによると、ブラジル国内で近年、鍼(はり)治療の人気が高まり、乳幼児にまで鍼治療が実施されています。主に腹痛や胃食道逆流症の治療に効果があり、副作用がないことも人気の理由です。鍼治療は専用の鍼を用いて体の特定の点を刺激することで「気」の流れの異常を正すもので、中国の古典的な医学理論に基づく東洋医学として国内にも普及しています。ブラジル国内では昨年、連邦医師審議会(CFM)の訴えにより医師以外の医療従事者が鍼治療を行うことが禁止されましたが、医療行為法案(Ato Medico)を認可したジルマ大統領(労働者党=PT)が拒否権を発動したことで従来通りの診療が可能となっています。
 患者のプリシーラ・ブリトさん(34)は処方薬を用いらずに鼻づまりや便秘に効く方法として鍼治療を始め、生後4カ月になる娘と週1回の治療を続けています。「妊娠中は背中の痛みや吐き気に悩んでいたけれど、鍼治療のお陰で体の調子が良くなった」と語っています。鍼治療は他にも不眠症、呼吸器系疾患、アレルギー、食欲不振などに効果があるとされています。
 鍼治療医のエリカ・デ・パウラ氏(28)によれば、新生児に鍼治療を行う場合は気付かれないように丁寧に行う必要があります。そのため治療は新生児の睡眠中や授乳中に行われることが多いようです。新生児に対して使用される鍼は髪の毛ほどの細さで、通常より短いものが使われています。鍼を怖がったり頻繁に動き回る乳幼児に対しては、レーザー鍼治療や耳に金属玉を張り付ける治療なども用いられます。エリカ氏は「鍼治療を受ける際には、免許を持った医師を探して他の患者から事前に情報を集め、よく調査した上で開始することが重要」と話しています。