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違法マーケットが週末夜大にぎわい

 地元メディアによると、サンパウロ市のパウリスタ大通り周辺では違法薬物(ドラッグ)の取引が盛んになり、昨年末から特に週末の夜に多くの未成年がドラッグを求めて集まるようになっています。アウグスタ街、フレイ・カネカ街、ペイショット・ゴミデ街にまたがる約100メートルの区間は「ドラッグのフリーマーケット(feira livre das drogas)」と呼ばれ、ナイトクラブに入れない年齢の少年少女たちが押し寄せています。
 この地域では少年少女が路上に座ってドラッグを吸引し、道の反対側を麻薬密売人が歩き回りながら取引をしています。この光景が毎週金曜と土曜の午後10時から翌日朝まで延々と続いています。夜中を過ぎると所持金を使い果たした若者らがガソリンスタンド内の現金自動預け払い機(ATM)に長蛇の列を作り、コカインやエクスタシーを買うためにクレジットカードで現金を引き落としています。
 巡回中の軍警察のパトカー数台がここを通り過ぎましたが、取り締まりは全く行われません。にも関わらず軍警察は、同区域では厳しいパトロールを実施、昨年だけで390人を現行犯逮捕し8.3キロのドラッグと13個の拳銃を押収したと発表しています。
 サンパウロ州のジェラルド・アルキミン州知事社会民主党=PSDB)は、麻薬捜査課(Denarc)による取り締まりを強化する方針を明らかにしています。