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「黒人―非黒人」間に賃金格差

 「ブラジルには人種差別がない」とよく言われますが、地元メディアが、全国組織労働組合調査機関の調査で黒人と非黒人の間には賃金格差などの不平等があると指摘しています。肌の色だけでなく様々な要素があるとしながらも、最終的には肌の色の違いによる差別に行くつくというのです。
 労組間社会経済調査統計所は13日、同機関が行った調査「労働市場における黒人」の結果を公表しました。調査では、黒人労働者の賃金が非黒人労働者のそれよりも平均で36.11%少ないと指摘しています。経済専門家で、同機関の雇用・失業調査のコーディネーターを務めるルシア・ガルシア氏は「活動分野や学歴など、いかなる切り口による比較においても、黒人の収入は(非黒人よりも)少ない」と話しています。
 肌の色が黒及び茶褐色の人は「黒人」に、白及び黄色の人は「非黒人」に分類されています。