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交通局職員を収賄で89人逮捕

 地元メディアによると、リオ市の市民警察と検察局は17日、リオ州交通局で不正車検に関与していた職員の組織を解体し、17都市で容疑者89人を逮捕しました。調べによると、この不正車検は2009年から行われており、車検に通らないはずのバス、トラック、ワゴン車、タクシーなどの違法車両900台が車検を通過していました。車両の所有者は車検を通すお目こぼし料としてリオ州交通局の職員に50〜1000レアルの賄賂を支払い、職員組織の収益は1カ月当たり200万レアルに達していました。
 交通局の職員や請負業者、手続き代理人、さらに軍警察も不正車検に関与していた可能性があり、リオ州サンゴンサーロ市海岸地域の少なくとも8カ所の交通局で不正行為が行われていた疑いがあります。捜査の中で陰謀、汚職、贈収賄、偽造、公的文書改ざん、コンピューターのデータ改ざん、公的文書削除の各容疑で181人が起訴されたほか、122人が未決拘置処分をうけました。