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日本対ブラジル観戦イベント開催

 ブラジリアでコンフェデレーションズカップ開幕戦であるブラジル対日本戦が行われた15日、サンパウロ市リベルダーデ区の東洋文化会館で観戦イベントが行われました。会場には150人を超える日系人や日本人が集まり、試合経過に一喜一憂しました。同イベントには飯星ワルテル下議や各日系団体代表、日本代表ユニフォームを着た中山雄亮在サンパウロ総領事館副領事の姿もありました。
 当日、会場は両国の国旗のイメージカラーで装飾され、試合開始に先立ってフェイジョアーダなどのブラジル料理や天ぷらをはじめとした日本食が振る舞われたほか、サンバなどの余興が披露され、会場は大いに盛り上がりました。
 試合を前に、ブラジルに移住して61年目の氏家邦子さん(74)は「日本を応援する。やっぱりブラジルが勝つでしょうが、日本が1点でもゴールを決めてくれたらうれしい」と話していました。また、会場の運営スタッフを務めたナカムラ・マウロさん(42、3世)は「私には日本人の血も流れている。だから、この試合で日本とブラジルのどちらが勝ってもうれしい」とポルトガル語で興奮気味に語りました。

日本も頑張った

 試合は午後4時にキックオフ。前半3分にネイマールボレーシュートを決めてブラジルが先制すると、会場には悲鳴と歓声が同時に沸き起こりました。その後、来場者は会場に設置された大型スクリーンを食い入るように見つめ、両代表のシュートが相手ゴールの枠をとらえる度に場内はどよめき、頭を抱える来場者と両手を上げて喜ぶ来場者が隣り合うという、ブラジル日系社会ならの光景が見られました。
 試合は0―3という日本の完敗で終わり、来場者の山口ルイスさん(63、2世)は「ブラジルと日本が戦って、ブラジルが勝つのは当たり前の話。日本も頑張っていた。ブラジルと日本がそろって決勝トーナメントに進んでほしい」と、今後の日本代表の奮戦を期待していました。
 会場には地元テレビ局4社が取材に入り、日系人が多く住むリベルダーデでの同イベント開催に対して、ブラジル社会の高い関心を見せていました。
(写真はサンパウロ新聞)