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茂木敏充経済産業大臣がブラジル訪問

 茂木敏充経済産業大臣内閣府特命担当大臣(57、自民党、栃木5区選出)が1、2両日、ブラジルを訪れました。同大臣は1日午後、サンパウロ市セルケイラ・セーザル区のチボリホテルで「中小企業海外展開支援プラットフォーム事業」の立ち上げ式に出席、その後各日系団体代表らと意見を交換しました。
 茂木大臣の今回の訪問目的は、ブラジル進出企業支援のためのビジネス環境整備や貿易投資協力を促進すること。中小企業海外展開支援プラットフォーム事業は、新興国における中小企業の海外ビジネス支援体制の強化を目指し、中国、ブラジル、インドネシアを始めとする8カ国で実施される予定です。立ち上げ式を行ったのは8カ国の中でブラジルが最初です。
 JETROサンパウロ事務所の井上徹哉氏は、今まで同事務所にはブラジルの複雑な労務問題や税務問題に関する相談が寄せられることが多かったが、最近になって生産委託先や流通業者などのビジネスパートナーを紹介してほしいという相談が増えてきたと話しています。
 こうした要望を踏まえ同事務所では、個別具体的な事業を後押しする目的で、各関係機関や日系人とネットワークを結び、企業進出のプラットフォームとして同事業を機能させたい考えです。  
 茂木大臣は、「ブラジルへの企業進出は、日本企業の実力とブラジルのポテンシャルを考えればまだ道半ば。同事業は、日本とブラジルの双方にメリットがある」と話していました。