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東レがブラジル事業強化

 大手化学メーカーの東レ(日覺昭廣社長、本社/東京都)は、ブラジル及び周辺国の市場開拓と事業進出に向けた企画・調査のため、サンパウロ市の現地法人を改組、日本人駐在員を派遣し、ブラジル拠点の拡充を始めました。新会社名はToray do Brasil Ltda.。資本金は125万レアル(約5000万円)で、出資比率は東レが70%、東レの100%子会社の商事会社である東レインターナショナル(本地宏社長、本社/東京都)が30%。人員は、現在の現地スタッフ6人に日本人駐在員が加わり倍増します。
 東レグループはブラジルについて、自動車、電機・電子製品等のさらなる消費拡大を見込んだ樹脂、産業資材用繊維や航空機、エネルギー、産業用途向け炭素繊維複合材料の有望な市場と考え、拠点拡充を機に、既存事業の拡大に加え、新規ビジネスへの取り組みを加速させる考えです。東レグループのブラジルでの事業規模は現在約60億円。同社はこれを5年後に200億円規模に拡大することを計画しています。