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ファベーラに 外国人が急増

 地元メディアが、治安部隊が活動を続けているリオ市のファベーラ(貧民街)で外国人の居住者が増加していると報じています。報道によると、住み着いている外国人の職業は実業家、ジャーナリスト、写真家などさまざまで、パリ、バルセロナブエノスアイレスなど世界中から移り住んでいます。
 リオ市内のファベーラ生活者は約140万人で、リオ市の総人口の22%に相当。平和維持警察部隊の設置によって治安が改善されつつあることも、ファベーラ内で生活する外国人の増加に大きく影響しているようです。外国人に人気が高いファベーラは市内南部のビジガル、パボン・パボンジーニョ、カンタガロ、サンタ・マルタ、ロシーニャ地区です。ビジガル区では1年ほど前から、約200人の外国人が住居を求めているそうです。
 外国人の増加でファベーラ内の不動産価格や家賃が高騰しています。イザベラ・ド・ナシメントさん(17)は住居が見つからず、夫と2歳の息子と共に義母の家で仮住まいを続け、「借家を探し始めて4カ月が過ぎたが、カビが生えた汚い小さな家でも500レアル以上もする」と肩を落としています。