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増加続く殺人事件

地元メディアによると、サンパウロ州保安局はサンパウロ市における今年9月の殺人事件は144件で、前年同期の71件より96%増加したと発表しました。市内では25日から30日にかけて殺人事件が多発しており、5日間の死者数は59人に達するなど、市民の間で不安が高まっています。
 サンパウロ州保安局のアントニオ・ピント局長によると、殺人事件の急増は一時的な流行で、今後も上がり続ける傾向を示すわけではないとしており、「今年9月の殺人件数は、前月比3%増にとどまっている。前年同期比で96%増ということばかりが叫ばれているが、波紋を広げたいマスコミの手口だ」と、メディアの報道姿勢を批判しました。しかし、サンパウロ市における殺人事件の増加は深刻で、市内南部の郊外地区で急激に増加しています。

東洋人街では殺人事件なし

 エスタード紙によると、東洋人街に限っては今年1〜9月の殺人事件起きていません。しかし、それは東洋人街が安全というわけではなく、殺人事件こそ発生していませんが、今年1〜9月に傷害事件が279件、強姦事件が17件、麻薬密売摘発が48件発生しています。