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米国観光ビザ発給数でブラジルが中国を上回る

 地元メディアによると、在ブラジル米国領事館の調べではブラジル人に昨年発給された観光ビザは74万6300件に達し、中国人に発給された70万1700件を上回ったことが分かりました。ブラジルの5倍の人口を誇る中国よりも観光ビザの発給件数が上回ったのはブラジル経済が成長を続け、国民がそれだけ豊かになったためと見られています。
 米国への観光客が増えた主な原因として、国内における中所得層(Cクラス)の増加が挙げられます。経済成長によって所得が増え、中所得層が初めての外国旅行に挑戦したというものです。レアル高を受け、為替利益を得られる海外での買い物の魅力が高まったことも影響しているようです。実際に、電化製品や電子機器を購入するためだけにマイアミまで出掛けるブラジル人も少なくありません。ブラジル人が米国で買い物をする際の1人当たりの平均支出額は5000ドルに上るとの調査結果もあります。
 2016年度にブラジル人の米国観光客は250万人に達すると見られています。