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ポ語学習者が世界各国で急増

 地元メディアによると、世界各国の大学や外国語学校でブラジルポルトガル語の授業や講座の数が急増しています。数年前までは、ポルトガル語を学ぶ外国人の大半は、ブラジル人の恋人がいるか、ブラジル文化に興味があるかのどちらかでした。しかし最近になって、こうした学習目的に変化が生まれています。
 教育機関の関係者らによると、ポルトガル語の学習者は主に3種類のタイプに分類されます。一つ目は、キャリアアップや国内での就職を希望する若者たち。二つ目はブラジルに進出した企業または国内で事業を拡大している企業の従業員で、ビジネスチャンスをつかむため、あるいは労働市場における実用のために学習しています。三つ目は、欧州をはじめとする外国に在住するブラジル人の子供たち。高いレベルの母国語教育を受けさせることで、欧州の経済危機に直面しても安定した職業に就ける可能性が高まり、将来的にブラジルに戻ることを視野に入れている人たちです。
 英国のユナイテッド・インターナショナル・カレッジ・ロンドン校ではポルトガル語講座を開設して1年しか経過していないのに、86人の生徒が受講し、同国のキング・カレッジでも約100人の生徒が学んでいます。
 中国では、ポルトガル語の授業を行っている大学は以前は4校のみだでしたが、現在は15校まで増加し、来年には30校に達する勢いです。
 ブラジル国内でもサンパウロ市やリオ市、マセイオ市などでポルトガル語学校を探している外国人が急増しています。