中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

高木和博氏が「日本村」構想計画

 昨年10月、サンパウロ市東洋人街に開店した総合日本食スペース「エスパッソ和」が、14日でオープン1周年を迎えました。同店を運営するヤマトグループの高木和博代表によると、店舗の場所に同街を選んだのは、「日本人や日系人が頑張っている」からだといいます。
 東洋人街には現在、日本食レストランが11店舗あります。その中で10店舗が日本人や日系人の店。東洋人街から日系の店舗が姿を消し始めている今、高木代表は「中国や韓国に負けちゃならん」という気迫から、同街に店を開いたそうです。
 現在同店では、定食や弁当といった日本食がメインの飲食スペースとなっていますが、当初は日本食のほか、果物や鮮魚も取りそろえたフードコートとする構想でした。ところが、工期の遅れ、予算の関係もあり、計画していたフードコートは実現しませんでした。しかし、同代表は「日系人に重きを置いた『日本村』を作りたい」と考えています。
 高木代表の構想する「日本村」は、1万平方メートルくらいの広さにたこ焼き、ラーメンなど日本食なら何でもそろい、子どもを遊ばせる場も設け、1日中過ごせる施設、つまり『日本ショッピングセンター』だそうです。高木代表はこの施設を実現させることで、「中国人や韓国人を、あっと言わせたい」と腕を撫しています。「お金はかかるだろうが、こうして広大なブラジルまで来た。ちまちまやっていたのでは申し訳ない。夢を持っていないと」と意気込みを語りました。