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盛大になった「日本祭り」

 第15回フェスティバル・ド・ジャポン(日本祭り)=ブラジル日本都道府県人会連合会主催=が13〜15日の3日間、サンパウロ市で開かれました。期間中は晴天に恵まれ、多くの来場者で賑わいました。今年は「共存する進歩と環境」をテーマに開かれ、企業、日本の自治体、在ブラジル県人会など53団体が最新技術の紹介、郷土食の出店販売を行い、来場者は日本の技術、伝統芸能に目を見張り、郷土食に舌鼓を打っていました。今回は政府を代表しミシェル・テメル副大統領も訪れ、企業のブースなどを興味深く見て回りました。
 今年の日本祭りで注目を浴びたのは、三菱自動車電気自動車アイミーブ」を出展したブースで、エコでクリーンな車社会を目指して作られた「アイミーブ」と一緒に写真を撮ろうという見学者の長い列ができました。三菱のほか会場にはトヨタのブースもあり、ハイブリッド車プリウス」を展示していました。会場を訪れたテメル副大統領はボンネットを開け興味深く覗いていました。
 中小企業の出展も見られ、三重県のブースに清水醸造株式会社、寒紅梅酒造株式会社、万協製薬株式会社の3社が出展していました。同県企業のブラジル出店を手伝ったNPO法人「愛伝舎」の坂本久海子さんは3日間の同祭を振り返り、「まだ始まったばかり。これから両国の絆が太くなる」と期待を寄せていました。
 福岡県からは株式会社高橋商店が出展、調味料YUZUSCO(ゆずすこ)の試食、販売を行いました。現在、世界11カ国で販売されており、南米では初めての販売。同社の高橋努武社長は「ブラジルでも好評。食文化を超えて受け入れていただいている」と感激していました。
写真はサンパウロ新聞提供