中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

ブラジル、アルゼンチンの貿易正常化

 6月下旬に行われた政府高官らによる協議で、ブラジル、アルゼンチン両国間の輸出入障壁がようやく取り除かれ始めました。地元メディアによると、自動車やオリーブ、オリーブ油、ワイン、リンゴ・ナシの濃縮ジュース、桃缶、チーズその他のアルゼンチン産食品の輸入、今年2月からアルゼンチンが輸入を禁じていた豚肉や鶏肉をはじめとするブラジル産製品の輸出などの手続きが正常化し、両国国境で足止めされていた製品がそれぞれの目的地に向けて動きだしました。
 両国間の貿易をめぐる問題については、アルゼンチン政府の輸入制限によって衣料品や履物、機械、食料品など様々な分野で損害を被っていたブラジルは、その報復措置としてアルゼンチン産自動車の輸入手続きに時間をかけ、世界貿易機関が認めている60日間を超え、最大で3カ月の期間を要していました。この措置は、ブラジル製品の輸入自由化の圧力をアルゼンチン側にかけることを目的に意図的に行われていました。