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主要空港で置き引き多発

 地元メディアによると、サンパウロ市のグアルーリョス国際空港や同市内のコンゴーニャス空港、カンピーナス市のビラコッポス空港などの主要空港で、2012年に入ってから4カ月間の間に盗難事件が35%も増加しています。
 市民警察は盗難事件の多くは外国人窃盗団によって引き起こされていると指摘しています。グアルーリョス国際空港で逮捕された27人中15人は外国人で、そのほとんどはラテンアメリカ出身者の再犯者でした。外国人による窃盗の増加要因として警察では、旅行者のほとんどが高価な物品を携行していることに加え、自国の厳しい刑罰を逃れるためブラジルに来て窃盗を働いていると見ています。
 空港港湾部のオズバルド・ニコ・ゴンサルベス署長によると容疑者の多くが、「ブラジルでは30回窃盗して捕まってもすぐに出られる。自分の国では考えられない」と犯行の動機を供述していると話しています。
 窃盗グループは平均して2人組で行動し、空港が最も混雑する午前5時〜10時、午後6時〜9時の時間帯を狙って犯行に及んでいます。乗客に見せかけるため高価な衣服を身につけ、スーツケースや旅行バッグを携行し、そのほとんどがパスポートを片手にターゲットを探しながら空港内を歩き回っているようです。
 在ブラジル日本総領事館でも、旅行者に注意を呼びかけています。