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ジルマ大統領が新貧困家庭支援策発表

 地元メディアによると、ジルマ大統領は13日、母の日の会見の冒頭で北ブラジルと東北ブラジルに住む絶対的貧困層の女性・子供を主な対象とする支援策を発表しました。「ブラジル・カリニョーゾ」と名付けられた同支援策は、生活扶助制度「ボルサ・ファミリア」を改正するもので、0〜6歳の乳幼児に対する健康促進や保育園の新設に対する支援策などが盛り込まれています。
 支援策の目的は絶対的貧困にある乳幼児とその家族の援助で、家庭内に6歳以下の子供が1人以上いる場合、その家族全員に1人当たり70レアルが支給されます。
 ジルマ大統領は、あくまで生活扶助制度を発展させた政策であるとしており、その他にビタミン欠乏症や貧血症などの患者減少や小児ぜんそくの薬の配布なども予定しています。同大統領は公約の中で2014年までに保育園6427カ所の新設を掲げていましたが、文部省によるとまだ411カ所しか新設されていません。