地元メディアによると、TAM航空に勤務するパイロットが匿名ブログサイト(www.aviadoranonimo.wordpress.com)を立ち上げ、話題を呼んでいます。パイロットは「非協力作戦」と名付けたキャンペーンの一つとしてブログを開設したもので、厳密にフライトマニュアルに従うことを目標に、「マニュアルに記載されていない不適当な仕事は一切しない」と訴えています。
TAM航空はしばしば遅延しますが、これに対しパイロットの一人は「問題がどの部分にあるのかを会社側に知ってもらい、サービスの向上につなげたい。会社には問題点を隠さないよう呼びかけ、これからも安全運行に努めますので、TAM航空を今後もよろしく」と同航空の利用も勧めています。
ブログではTAM航空経営者に対する要請文も掲載され、その中で「乗客の安全を守る業務をこなすためにも、ストレスに満ちた労働環境で従業員を働かせないでほしい」といった意見も掲載されています。この要望にTAM航空側は、自社サイト内で同ブログの正当性を認めた上で、「従業員の業務改善のための策を既に講じている」と述べています。TAM航空では、通常はこうした抗議運動には応じないとし、今後は公式の場で対話するよう呼び掛けています。