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サントスで通関延滞、日本食品が山積み

 東日本大震災は、ブラジル日系社会に影響を与え続けています。昨年11月下旬に日本を出航しサントスに入港した日本製食料品を運んだコンテナの通関が約3カ月間と大幅に遅滞、サントス港で数珠つなぎになっています。日本から主に食料品を輸出している会社もこの事態に頭を抱えています。
 サンパウロ市内で日本製食料品を輸入しているある食品商社は、昨年11月22日にサントス港に入港した40フィート・コンテナを始め、今年1月11日入港の最新コンテナまでの計8個に通関許可が下りずに滞留しています。同社は、「ブラジル税関が要求する必要証明書類全てを提出したにもかかわらず、税関は放射能汚染による危険性を盾に通関を認めてくれない」と訴えています。
 このため日本製冷凍生麺を使用するラーメン店が国産麺に切り替えたり、日本酒・焼酎の一部業者のストックが無くなりつつあり、その手当に大わらわです。一般消費者に身近なところでは、東洋街の日本食・東洋食品店から日本製カップ麺が完全に消えてしまいました。企業側は、税関に提出した証明書で放射能汚染のないことは証明していると、税関の対応に疑問の声を上げています。しかし、ブラジル側は「国民の食の安全」を楯にこの措置を取っており、業者レベルでは手も足も出ないのが現状です。
 日本から食料品を輸出している日本企業の経営者は、「サントスへ着いたコンテナ4個が足止めを食っています。税関の担当者が変わった途端に滞留するようになり、これまではスムースにいっていたのに、原因が分かりません。担当者の裁量なのでしょうか」と困惑の体です。