地元メディアによると、2014年サッカー・ワールドカップ(W杯)開催に向けたスタジアム工事は大幅に遅れていますが、ブラジル国内では不動産の賃貸契約がすでに始まっています。賃貸の主な対象は外国人観光客で、サッカーファンのブラジル人の中にも宿泊費として月額3万5千レアルの賃貸契約を結ぶ人もいます。
W杯の開催都市であるマナウス(アマゾナス州)、フォルタレーザ(セアラー州)、レシフェ(ペルナンブコ州)、サンパウロ市、ブラジリア(連邦直轄区)やその近隣都市では、スタジアム周辺に住む住民が賃貸契約を申し出ています。英語やスペイン語などで書かれた賃貸情報は、ウェブサイト上やソーシャルネットワークで掲載され、スタジアムに近い、海岸や観光地へのアクセスが容易などが売り文句になっています。
サンパウロ市内にはすでに賃貸契約を締結した人もいます。アパートを所有するルーカス・ファギオニさん(23)で、W杯開催中の2か月間に家賃6千レアルで英国人に自身のアパートを賃貸する契約を結んでいるそうです。