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日系人が語るバイア州軍警スト

 バイア州サルバドール市で今月初旬から起きている軍警によるストライキで、同市は小〜大学までのすべての学校の休校措置を取る一方、市民は外出を控えるなど混乱が続いています。同地域のメディアは、ストの中心的人物が身柄を取り押さえられたとの報道があり、事態は収束に向かって動いているとの観測も出ています。同地在住の日本人移住者は、サンパウロ新聞に混乱の様子を次のように語っています。

レストランでは客8割減の日も

 同市で35年間暮らしている鮫島春実さん(43、福岡)は「市民は外出を控えている。休業している店も多く、私の職場のレストランでも、客の数が2割に落ち込んだ日もあった」と、治安の悪化ぶりを語っています。鮫島さんによると、ストライキが決行されてから、医療機関や銀行などは通常通り業務が行われているものの、街への人出は急減したそうです。走る車の数も少なく、同市唯一の公共機関であるバスのみが本数を減らして運行しているそうです。鮫島さんは「2001年に起きたストライキも経験しているが、今回のようなことは初めて。日本にいる父が知ったらびっくりすると思うわ」と今までにないストの規模だと説明しました。
 今のところ鮫島さんは、危険な目には遭っていなませんが、職場のレストランのある地域ではパダリアや薬局が被害を受けているそうです。レストランの客も平均すると3割は減っているといいます。夜になると特に出歩く人が少なくなり、レストランはスト実施直後から夜間営業を休止しているところが多いとか。鮫島さんは「警察が機能している時でも犯罪は起きるのに、警察官がいない無法地帯なんだから」とやり切れなさをにじませていました。
 今回のストでは、カーニバルを目当てに国内外から訪れる観光客の足が遠のいているようです。鮫島さんは「この時期はヨーロッパからも観光客やカーニバル出場者が訪れるが、今年は参加を見送った人も多いようだ。特にアメリカの大統領がブラジルへの渡航を控えるよう声明を発表したと聞いている。バイア州だけでなくブラジルにとっても良いことではない」と話しました。