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カシオ、南米での販売強化

 カシオ計算機(樫尾和雄社長、本社/東京都)は1月末、南米での販売強化に向けた新しい物流拠点となる「ウルグアイ中央倉庫」が稼働を開始したと発表しました。同社は2011年8月、ウルグアイの首都モンテビデオに物流管理会社カシオラテンアメリカ(Casio Latin America S.A)を設立し、南米市場で中核となるメルコスール(南米南部共同市場)の加盟国であるブラジル、アルゼンチン、パラグアイウルグアイと、準加盟国のチリに向けた商品を一元管理する体制を整えました。この倉庫の稼働で、各国の販売代理店からの発注に対して即時出荷できる物流体が制整ったことになります。
 同社はこの物流拠点の稼働で、中国からの輸送の効率化を図るだけでなく、ブエノスアイレス(アルゼンチン)まで24時間、サンパウロパラグアイアスンシオン、チリのサンチアゴまで72時間から96時間でトラック輸送が出来るよになります。
 カシオは、成長市場と位置づけている中南米地域での事業拡大に向けて、同地域を統括する拠点としてブラジルの販売会社「カシオブラジル」の機能強化を図り、昨年10月から新体制での営業を開始しています。
 これまで同社の物流面は、主要生産地である中国から南米各国まで個別に商品を輸送していたため、発注から商品が届くまで船で最低1か月はかかるなど、ユーザーの要望に素早く対応出来ませんでした。この問題が解決することになります。